身体のどこかに不具合が生じてしまい入院による治療が必要になった場合、通常では治療を受ける本人が同意をした上で入院をすることになります。しかし、精神的に何らかの障害を抱えた人の場合、その精神的な障害が要因となって入院を拒んだり、あるいは入院することに対する明確な同意が得られないことがあります。
もしも、一刻も早い治療が必要なときに本人の同意が得られないからと、何の治療もせずにそのままの状態のまま放置してしまうことはできません。下手をしたら入院による治療の同意を得られるまでに長い時間が掛かってしまうことも十分に考えられるからです。
そのため、精神的な障害を抱え、精神病院での入院治療が必要な場合には法律によって「精神保健指定医」という資格を持つ医師と家族の同意があれば強制的に治療の必要な人を入院させることが認められています。
ただし、入院を必要としている人の家族であるかといって入院治療の同意が認められているわけではありません。同意したと認められるにはまず、家族の誰かが保護者選任を受けなくてはなりません。保護者選任を受けることで責任のある保護者ということが認められ、入院に対する同意が効力を発することになるのです。